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気になる『歯の黄ばみ』原因と対策を解説(歯のホワイトニング)

自分の歯の黄ばみや着色を鏡でしっかりと確認して見たことはありますか?
会話をしているときに相手の歯が黄ばんでいたり、着色が目立っていたりすると気になりますよね。また自分が相手にそんなことを思われていたら嫌ですよね。

今回は歯の黄ばみや着色の原因と対策を解説します。

1.原因

歯の黄ばみ・着色の原因は大きく次の4つに分類されます。

・歯の汚れによるもの
・虫歯の治療素材の劣化によるもの
・エナメル質の厚さによるもの
・子供のころに服用した薬によるもの(テトラサイクリン歯)

それでは、一つ一つ解説していきます。

(1)歯の汚れによるもの

歯の表面に着色や汚れがついているだけで、歯自体は汚れていないケースです。歯のクリーニングをすることで歯の本来の白さを取り戻すことができます。

(2)虫歯の治療素材の劣化によるもの

虫歯の治療では、コンポジットレジンという白い樹脂素材を使うこと多くがあります。
小さな虫歯の場合は、この樹脂を詰めて仕上げるのが一般的な治療法です。また、虫歯が大きい場合や、歯が大きく欠けてしまった場合、歯に被せる処置をしますが、この被せる素材にも同様の素材を使っているものがあります(硬質レジン前装冠というもので、内側が金属で外側がコンポジットレジンでてきています)。
この樹脂は時間が経ち劣化すると黄ばんできます。
軽度の劣化であれば、表面を研磨することで白く戻る場合がありますが、黄ばみをとるには基本的に新しいものに交換する必要があります。

(3)エナメル質の厚さによるもの

歯は外側のエナメル質と内側の象牙質の2層構造になっています。
エナメル質は半透明の白色で、象牙質はやや黄色味のある色です。歯の色は象牙質の色が透けて見えている結果なのです。
日本人の上前歯の平均的なエナメル質の厚さは0.5〜1.1mmです。エナメル質は歯の先端に向かって徐々に厚くなっており、歯の根元はエナメル質が薄い状態です。
実際に自分の歯を確認するとわかると思いますが、歯の先端にくらべて根元はより象牙質の色が強く出て、黄色味がかっていると思います。
このエナメル質の厚さには個人差があり、薄い人は歯が黄ばんで見えるのです。ちなみに私もエナメル質が薄いので全体的に歯が黄色くなっています。

このケースの場合、後述するホワイトニングをするとある程度の白さは出せるものの、エナメル質が薄い部分はいくら頑張っても真っ白にはならないことがあります。

(4)子供のころに服用した薬によるもの(テトラサイクリン歯)

永久歯の変色の原因で多いものが、テトラサイクリン歯です。これは歯の形成期にテトラサイクリン系抗菌薬を服用した場合に起こります。テトラサイクリン系抗菌薬は当時、風邪シロップなどに使われておりましたが、現在は8歳未満のお子さんには原則、投与を控えるルールとなっています。

テトラサイクリン歯の場合、ホワイトニングで歯を白くすることは簡単ではありません。軽度であれば、長期間実施することで効果が現れることもあります。

短期間で白くしたい場合や、とにかく白さを重視したい方は、ホワイトニング以外の治療方法を選択された方が良いでしょう。

 

2.対策

歯の黄ばみを取るためには薬剤で漂白するホワイトニングという方法があります。
ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、家庭で自身で行うホームホワイトニングの2つの方法があります。

虫歯や歯周病などで歯に穴が空いている場合、歯の内部に薬剤が触れることで痛みを感じることがあるため、ホワイトニングを実施するには歯の治療は完了していることが前提となります。
また、ホワイトニング期間中は着色しやすくなると言われているため、コーヒーやワイン、合成着色料を含む食品などの飲食は控えることが推奨されています。

 

(1)オフィスホワイトニングの特徴

歯を漂白するために使用する薬剤は過酸化水素水です。23〜35%濃度のものを用いるのが一般的です。
高濃度の過酸化水素水を使用するため、ホワイトニング効果が強く、短期間で白くすることができます。
結婚式や多くの人に会う予定がある場合など、特定の予定に向けて短期間で白くしたい場合に適しています。

オフィスホワイトニングは施術を受けるためにクリニックに行く必要があります。1回の施術時間が長く、トータルで60分から90分程度の時間がかかるのが一般的です。
また高濃度の薬剤を使用するため、歯茎等に刺激を感じることがあり、術後に疼痛が出ることや、知覚過敏症状が出てしまうことあります。
ホームホワイトニングと比較して、一度白くなっても黄ばみが戻りやすいという特徴もあります。

 

(2) ホームホワイトニングの特徴

ホームホワイトニングで使用する薬剤は過酸化尿素です。濃度は10%程度です。

家で手軽に、自分のタイミングで実施できることがメリットです。
使用する薬剤は低濃度であるため、歯茎に刺激を感じることが少なく、術後の疼痛も出にくいです。
オフィスホワイトニングと比較して、ホワイトニングの効果が持続しやすく、後戻りもしにくいという特徴があります。

デメリットは効果が出るまでに時間がかかることと、マウスピースを作る必要があり、ホワイトニング中は30分から2時間程度、マウスピースを装着する必要があることです。

 

(3)ホームホワイトニングがおすすめ

当院ではホームホワイトニングをお勧めしております。

ホームホワイトニングの方が薬剤が歯に接する時間が圧倒的に長くなることが理由です。
例えばオフィスホワイトニングの場合、1回の施術で実際に薬剤が歯面にふれる時間は長くとも30分程度で、1週間おきに3回施術した場合でも合計90分です。
一方でホームホワイトニングは家で手軽に行えるため、毎日行うことも容易です。1回120分を2週間毎日行った場合、歯面に薬剤が触れている時間は合計1680分。圧倒的な差です。
ホームホワイトニングの方が、マイルドに着実に白くすることができ、効果も持続することが期待できるのです。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、それぞれの方法をよく理解して、処置を行うと良いでしょう。
歯の黄ばみが気になる方は、かかりつけの歯科医師に詳しく相談することをお勧めします。

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